特集 派遣は人材確保に役立つか
医局制度の廃止と医師派遣
兼子 直
1
Sunao Kaneko
1
1弘前大学医学部
pp.984-985
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100933
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本年4月から2年間の卒後研修が義務化され,研修場所が大学附属病院だけでなく一定の基準を満たした病院へも拡大された.結果として大学で研修する卒業生が少なくなり,これまで地域の病院へ医師を送り出してきた大学附属病院自体の人手不足が露呈することとなった.卒業生の都会志向と相まって,大都会に存在する病院は別として,地域に存在する多くの国立大学法人では深刻な医師不足に陥っている.この医師不足の原因は複合的であり,解決の決め手はないのが実情である.
本稿では全国に先駆けて医局を廃止した弘前大学医学部医学科の置かれている現状と,取り組もうとしている対策について紹介したい.
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