ベッドサイドの看護
予後不良患者の‘死の受容’についての考察
児玉 桃重
1
1国立下関病院
pp.596-598
発行日 1976年6月1日
Published Date 1976/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917897
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はじめに
我が国では悪性新生物が死亡順位の第2位を占めており,当院でも数多くの悪性腫瘍患者を収容しているが,そのうちのある者はやがては死を迎えることになる.私たち看護婦はこれら死を迎える患者に日夜接し看護に心をくだいているが,一昨年より心理カンファレンスの勉強会を開き,悪性腫瘍などの予後不良患者への援助,特に死への受容への導き方をどのようにすればよいか検討してきた.このケースは内科病棟の悪性腫瘍患者の看護の1例で‘死の受容’へのE.Q.ロス博士の段階別変容を採用して考えてみたので報告する.
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