カラーグラフ メディカル・ハイライト
生殖現象をめぐる研究の進歩
宮野 晴雄
1
1読売新聞科学部
pp.5,53-55
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917544
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生殖生物学の基礎的研究の進歩はめざましく,昨年行なわれた国際不妊学会でのケンブリッジ大学・エドワーズ博士の発表は,最も注目されたものの一つであった.下の2枚の写真は,同博士がはじめて発表した神秘的とも思えるヒトの胚胞期の体外培養卵である.将来,胎児の臓器になる部分と,母体からの栄養を送り込む部分とに分かれてくる直前の段階で,左の写真では,ところどころに,細胞分裂中で染色体かみえるいくつかの細胞がある.上の写真はイエウサギの卵に群らがる精子.精子は時計の針と逆方向に回っている.
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