研究と報告
自律神経発作を伴う精神薄弱児の看護
美馬 由利
1
1徳島大学教育学部看護教員
pp.84-87
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917565
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
言うまでもなく精神薄弱児は環境に対ししばしば不適応となる.そして精神薄弱児に対する看護は,この環境不適応の是正を忘れてはならない.そこで自律神経発作を伴う精神薄弱児の場合,なおさら看護者としては環境要因を重視しなければならないと考えた.この見地から自律神経発作を伴った症例を詳細に検討した.その結果,従来行なわれていた発作に対する薬物療法を主体とした看護法に疑問を抱き,むしろ看護は治療に率先するかもしれない可能性を考えて,投薬とは無関係に,看護を主体とする意味で環境適応指導を試みた.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.