連載 戦後看護史の断面を聞く・6
組織の基礎を固める苦労
河村 郁
1
,
小林 冨美栄
2
1神奈川県立公衆衛生看護学院
2東京女子医大病院
pp.94-97
発行日 1968年6月1日
Published Date 1968/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917498
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初代の苦労は大きい
小林 先生が今日の協会の基礎固めの時代に非常に貢献されたことは誰が何と申しましても間違いのないことなんです。今回お尋ねしたいのは,神奈川県で看護指導所長として行政面を,学院長として教育と二つの重い責任のある立場にありながら,なお協会に熱心に,言葉をかえると血道をあげるほどに働かれたのは何が原因というか動機なのか,どんなお考えだったのかをうかがいたいと思うんです。
河村 あなたは厚生省におられて終戦後の東京都,神奈川県での私の仕事はよく見ていてくだすったのね。知っておられるあなたから見ても,看護協会に血道をあげていたといわれるんですね。
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