連載 ほんとの出会い・51
「苦労」があるから人とつながる
岡田 真紀
pp.465
発行日 2010年6月15日
Published Date 2010/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101625
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- 文献概要
一度この欄でも紹介したことがある社会福祉法人「つくりっこの家」が,「障害がある人もそうでない人も」ともに住まうグループホームを実現しつつある。だが,実は今,「つくりっこの家」では,「障害のある人も障害がまだない人も」とさらに視点を進化させている。
人を分けない,という考えがしみこんでいるので,初めて訪ねた人に,「こちらはボランティアの○○さん」という紹介のしかたはしない。「こちらは○○さん」と言うだけ。野菜を売ったり,さき織製品を作ったり,体育館の売店を引き受けたりとさまざまな仕事をするが,誰であれ,同一労働同一賃金。誰もが気兼ねなく,自分が感じたこと,考えたことを相手に伝えあう。
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