ひとやすみ・142
MRの苦労を知る
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1242
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211322
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- 文献概要
日本赤十字社は医療機関からの血液要請に応じ,必ず供給することを責務としている.私が勤める宮城県赤十字血液センターでは午前と午後の定期便のほかに,通常走行による臨時便,さらにただちに輸血をしないと生死にかかわる緊急要請にはサイレンを鳴らして緊急搬送している.
しかしながら昨今,経費削減のため血液の在庫を少なくし,必要時に随時発注する病院が増えつつある.そのため臨時便さらには緊急搬送件数が増加し,人員や供給車両を増加しても対応が困難な事態が懸念される状態になっている.しかも血液の薬価は10年来同額であり,血液事業は企業内努力にもかかわらず大幅な赤字経営となっている.
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