看護の潮 現代医療の展開と看護
私の仕事とナースへの注文
医療チームの中のソーシャル・ワーカーの可能性
児島 美都子
1
1日本福祉大学
pp.48-51
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917452
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実現されない身分法
一昨年から昨年にかけて,医療ソーシャルワーヵー(以下MSWerと略す)の身分法制定のための準備活動がかなり活発に行なわれた。厚生省内に非公式ではあるが,身分制度調査委員会もでき,私たちMSWerの長年の悲願もようやく達成されるかと期待された。
中央医療制度調査会がMSWerの身分制度について検討すべきであると厚生大臣に答申を出してからすでに久しいし,同時に勧告をうけたOT・PT(作業療法士・理学療法士)は答申のでた翌々年(昭和40年)には,身分法が国会を通過している。今度はMSWerだという考えは,私たちにもつよかったし,これに対する厚生省側(公衆衛生局・保健所課)の受けとめのよさもあって委員会活動はなかなか活発であった。
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