Japanese
English
隣接領域から
精神病院における‘精神医学ソーシャル・ワーカー’の役割
Psychiatric Social Worker
堀田 和一
1
Kazuichi HOTTA
1
1昭和大学付属烏山病院
pp.62-65
発行日 1969年10月9日
Published Date 1969/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100259
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
わが国にp.s.w.(Psychiatric Social Work)といわれるソーシャル・ワークが導入され,普及化されてから,まださほど時間がたっていない.最初には昭和23年,国立国府台病院に専任p.s.w.(精神医学ソーシャル・ワーカー)がおかれた.この事実で明らかである1).その後,27年に国立精神衛生研究所が設置され,期を同じくして急速に精神医学ソーシャル・ワーク(以後p.s.w. と略す)についての関心がたかまってきたと言える2).
しかし職業人としてのp.s.w.(以後,P.S. ワーカーと略す)を養成する専門的教育機関はない.むしろ‘精神科医の直接的,間接的教育により生まれ,同時にp.s. ワーカー個々の研究により現在に至っている’といえよう.また,他面において39年11月に発足した職業集団としての‘日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会による相互教育’3)があり,p.s. ワーカーの教育は誠に淋しい現状にある.このp.s. ワーカーに対する教育的状況に相応して,p.s.w.の概念の内包も明確にはなってはいない.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.