米国ホスピタリストの「無知の知」・18
医療の「分業化」と伝統的な「院内外来」と
石山 貴章
1
1St. Mary's Health Center, Hospital Medicine Department
pp.1106-1107
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103063
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2013年9月24日の日本経済新聞夕刊の第二面に,少し気になる記事が載っていた.二面とはいえ比較的小さな記事枠だったので,どれだけの人が興味を持ったかはわからないが,私にとっては,十分大きな意味を持つ記事であった.
『病院の外来患者数2割減』と銘打たれたこの記事は,全国に約8,500ある病院を訪れる1日の平均外来患者数が,2000年のピーク以降減少の一途を辿っていること,またこれに対し,診療所の総数が2000~2012年までの12年間に8%増えていることを,それぞれ示す.さらに,文の最後でこの記事は「軽い症状では診療所のかかりつけ医に通う患者が多い」との厚労省の分析に言及した上で,「今後は病院と診療所の役割分担がいっそう進みそうだ」との見解を示している.
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