特集 看護計画の再検討
看護計画のあり方を考える—“看護計画の技術”と“看護計画の系統的アプローチ”を読んで
早川 かつ
1
1藍野病院付属高等看護学院
pp.1191-1198
発行日 1975年12月1日
Published Date 1975/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917388
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看護計画の必要性と現状
数年間看護の現場を離れていて,今年から新たに看護を教える立場になって思うことは‘看護とは何か’の考え方が一応まとめられてきたこと,そしてその実践には高度な知識と科学に裏付けられた看護技術の訓練が必要であるということである.更に系統的に対象の看護を行うためには,看護を計画し,実施し,評価し得る能力をもてるようにしなければならないということである.
ナースが看護ケアを計画することは,看護の機能の1つであるということには,今日だれも異存はないという時代になってきてはいるが,多くの臨床場面ではなかなか看護計画が立たないとか,また活用されないという悩みがあるようである.それには,やはりそれなりの理由があると思う.
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