特集 なぜ看護婦であり続けるのか
教育者として当たり前のことをしただけだが—なぜ看護婦を辞めたか
河内 恵美子
pp.1007-1009
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917350
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学生の卒業を延期させた
大阪の逓信病院での3年間の臨床の後に,厚生省の6か月研修を受けて教務に入りました.臨床にいる人ならだれでも感じることなんでしょうけど,3年いて自分自身の限界を考えたんですね.別の角度から再度見直そうと思ったんです.だからもう1度勉強し直そうと思い研修コースに入学しました.そういう環境に自分を入れれば,なんとか1からやり直せるのではないかと思って研修コースから教務に入りました.
臨床にいて臨床と研究を兼ねるというのが大変なんです.なかなか外向きに勉強していくのが難しくて臨床から出たんです.それに日常性に慣れる怖さを思い,そしてもっと体系的に勉強したいと思いました.3年間の臨床の積み重ねの上に勉強すれば,もっと体系的に自分の頭の中に入って整理がつくのではないかと思って……(ええカッコですけど).
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