ベッドサイドの看護
人工肛門便処理への一工夫
藤丸 静子
1
1堺市立堺病院外科病棟
pp.812-814
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917310
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はじめに
人工肛門造設後の悩みは,アルカリ性の腸液,胆汁などのため,その周囲に発赤,ビランを生じやすい.また正中創を汚染しやすいということもあると思うが,この患者の場合は,排泄多量のためもれることも多く,頻回に交換しなければならず,そのため人工肛門周囲にビランを生じる結果となった.そこで,スタッフの多くのアイディアを駆使し,便処理に好結果を見ることができた.
その間,不整脈の出現,無気肺など多くの問題が生じ,対症看護を実施したわけであるが,ここでは,人工肛門に関してのみ以下に報告したいと思う.
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