ベッドサイドの看護
腰椎骨折を伴う副腎過形成患者の術後経過とリハビリテーション
土屋 政子
1
1国立相模原病院泌尿器科病棟
pp.498-501
発行日 1975年5月1日
Published Date 1975/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917247
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
クッシング症候群は,1932年にハーベイ・クッシングにより報告された.本邦では,1939年に黒岩の第1例報告以後現在まで,医師によって約330例以上の発表がある.
私たちは,14歳の少女で,副腎過形成による典型的なクッシング症候群の1例を経験した.その症状の中に‘骨多孔症による第1腰椎の圧迫骨折’があった.この少女をいかなる方法で日常生活に復帰させるかが,術前・術後を通じての課題であった.本症例については,初めての看護経験であったために,私たちは多くの討論と反省を繰り返しながら看護に当たり,その結果,日常生活に近い状態に回復させることができた.その看護経過を,リハビリテーションを中心に報告する.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.