マイ・オピニオン
身体的ケアを通して看護の本質を
立花 梢
1
1福井赤十字高等看護学院
pp.1137
発行日 1974年12月1日
Published Date 1974/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917133
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看護婦になって5年が過ぎました.毎日業務に追われ,もう少し時間があったら,人手があったら,と不満が先に来て惰性に流されてしまう毎日です.
現在,総合看護とか患者中心の看護とかが叫ばれており,看護婦は専門職業人を目指しています.それゆえでしょうか,診療の補助ばかりに追われていることを嘆き,もっと看護がしたいという色々な人の意見を聞きます.私自身も手術室勤務をしていた時,夜間緊急手術の時に1人で準備をし,走り回っていたわけですが,そこへ医師が入って来て自分だけさっと手洗いをし‘器械ぐらい並べておけ!’と言われた経験があります.常に上下関係にならざるを得ない現実に遭遇すると,こんな嘆きに賛成してしまいます.
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