——
看護の本質
ヴァージニア・ヘンダーソン
,
千野 静香
1
1日本看護協会国際係
pp.38-47
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905416
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護婦が遂行するものと考えられている業務は,本来自主的なものであります。すなわち患者が自力で行動するための知識や体力や意志を欠いている場合,患者のために行動する機能をさすものであります。私たちは,この職能を,複雑で創造的なものであり,また生理的,生物的,社会的な科学を応用する広汎なものであり,それらに基づく技能の発展であると了解しております。私たちは,社会はこのサービスを看護婦によって与えられることを望み期待しているものと信じ,他の職種には,それを与える能力もなく,意思もないものであると信じております。もし看護婦が,保健業務の領域で卓越せるものであると信じているのなら,彼女は,自分が仕える人に自己の潜在価値を実現できるその環境をつくることにつとめるでありましょう。彼女は同時に,彼女が使用する方法をさらに有効にするべく,その改善を計り,また臨床看護の研究の責任をも認めるでしょう。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.