特集 高度医療のなかの看護
感受性を掘り起こせ
近森 芙美子
1
1横浜市立市民病院中央手術部
pp.635-637
発行日 1974年6月1日
Published Date 1974/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917030
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コミュニケーションを妨げるもの
私たちは日ごろ,それぞれのチームに分かれて,いわゆる受持制看護を行っている.だが,看護行為は,実際に行われる場面においては,常に1人の患者と1人の看護婦との出会いである.
仮に,これを‘最小の看護単位’と呼ぶならば,看護とは多くの場合,最小の看護単位における自己と他者の心の相互作用から出発する.ところが,日ごろ私たちも経験する通り,このような心の相互作用は,いつも何かに妨げられて,なかなか深化・上昇に至らない.
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