特集 老人問題—医療と福祉の接点を探る
老人患者の失禁・褥瘡・入浴について
渡部 則子
1
,
池田 律子
1
,
賀集 竹子
1
1東京都老人総合研究所看護学研究室
pp.300-310
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916965
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はじめに
平均寿命の延長,それに伴う老齢人口の増加と核家族化など,人口動態的変化が今や病院においても見受けられるようになってきた.すなわち老人患者は年々増加し,一般内科病棟でさえ入院患者の50-70%を占めているのは珍しくないことであり,いろいろな問題を投げかけている.
このような問題の背景には老人医療の無料化などがあげられるが,いずれにしても病院外来の異常なまでの混雑と老人クラブ化,その反面医療無料の恩恵を十分受けられないで,長期間家庭で入院を一日千秋の思いで待ち望んでいる寝たきり老人,老人の精神障害者など,老人に関する問題は山積している.
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