研究と報告
長期療養の慢性疾患患者の意識調査—肺結核患者の意識調査から
辻本 佐祐
1
,
中村 春子
2
1国立小樽療養所
2国立小樽療養所内科
pp.1440-1444
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916807
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Ⅰ.はじめに
福祉医療の漸進的普及に伴い,医療機関には長期間の入院療養を余儀なくされているいわゆる慢時疾患患者が累増しつつある.これらの患者の看護にあたって看護婦に求められる基本的姿勢は,長期間の療養生活の中で患者が何を考え,何を悩み,何を夢みているかという患者自身の意識とニードを知って行なう療養への援助であることは論を待たない.
私たちはこの一端を解明すべく長期入院の肺結核患者に対して,療養生活に対する意識,社会復帰に対する意欲などについてアンケート調査を行ったので報告する.
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