2色ページ ライフサイエンス入門・2
ライフサイエンスとはなにか・2
渥美 和彦
1
1東京大学医学部医用電子研究施設
pp.224-226
発行日 1973年2月1日
Published Date 1973/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916577
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ライフサイエンスの内容と周辺
分子生物学 ライフサイエンスといえば,分子生物学が1つの重要なトリガー(引き金)としての役目をはたしたという意義はきわめて大きい.とくに分子レベルから生命の最小ユニットを検討し,人工生命の合成や遺伝情報の解明に肉迫している実績はやはりライフサイエンスの主流として認めてよいであろう.分子生物学と同義語として近いものに生物物理学があり,これには,分子以上のマイクロなレベルでのアプローチの方法が含まれる.
生化学,生体高分子学 いわゆる化学的なアプローチとしては生化学があり,発生や生殖の生化学,生体エネルギー代謝,酵素などのエネルギー変換あるいはホルモンによる生体の制御,最近では,脳における記憶物質などは生命現象の解明に役立っている.
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