2色ページ ナースと臨床検査・7
血液検査(1)
寺田 秀夫
1
1聖路加国際病院内科,臨床病理科
pp.220-223
発行日 1973年2月1日
Published Date 1973/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916576
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はじめに
血液検査は臨床検査のなかでも,日常の診療にあたって,必ず1度は行なわれるもので,血液病の診断・治療さらに予後の判定に重要であるばかりでなく,すべての疾患と関連を有するたいせつな検査である.
若い未婚の女性で頭痛・息切れを訴え,顔色が貧血性である場合は,本態性萎黄貧血が考えられ,この病気は銀行・デパート・会社などのindoor workerには非常に多く,また貧血全体からみても,最も頻度の高い疾患である.また急激に始まってきた貧血と出血性素因ならびに発熱を有する患者をみた場合,まっ先に疑うべきは急性白血病である.
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