目で見る臨床検査シリーズ
血液検査—II.白血球形態を中心として
寺田 秀夫
1
1昭和大臨病理
pp.929-931
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202773
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wright染色,giemsa染色あるいはwright-giemsa染色で美しくできあがった末梢血液塗抹標本をていねいに観察して,赤血球の形態異常に注意しながら,白血球の形態やその種類の出現頻度の変動や異常細胞の有無を認識することは内科医として最もたいせつな素養の1つであろう.さらに必要に応じてペルオキシダーゼ反応,白血球アルカリ性ホスファターゼ染色,パス染色,中性紅・ヤーヌス緑超生体染色,貪食試験,位相差顕微鏡や電顕像による観察が行なわれるが,臨床血液学全般にわたる基礎知識さえあれば,1枚の普通染色標本の観察からも,いろいろのおもしろい疾患が浮かび上がってくる.
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