目で見る臨床検査シリーズ カラーグラフ
血液検査法(末梢血液所見)—II.白血球形態からの診断
寺田 秀夫
1
1昭和大臨床病理
pp.850-851
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202747
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塗抹標本検査の主要な目的は,白血球形態の変化や出現率の変動,異常細胞の出現の有無を詳細に観察し,白血球百分率を算出することである.始め弱拡大またはno coverの対物レンズで標本中のなるべく多くの白血球を概観してから,塗抹標本の中央部から塗り,終わりの方向に標本の周辺部も含めて観察してゆく.Wright染色では,細胞質内の顆粒はよく染まるが,核の染色はやや不良で,Giemsa染色はその反対の傾向を有する.
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