入門講座 血液
ルーチン血液凝固検査
寺田 秀夫
1
1昭和大医学部臨床病理
pp.1053
発行日 1967年12月15日
Published Date 1967/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917199
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従来から血液凝固の機序は複雑で理解し難く,したがってそれに関する検査も専門的技術を要するものと考えられ易く,血液検査室でも敬遠されやすい検査項目となり勝ちである。しかしそれらのうちの基本的数種の検査は決して難しいものではなく,暫らくやってみれば誰でも容易に行ない得るものであり,しかもそれらの結果を組合わせ判断すると,大部分の凝固異常の病態が診断できるのである。
このような意味でのルーチン検査として,ここでは,出血時間,凝固時間,Ca再加試験,プロトロンビン時間(一段法),トロンボテストをあげ説明する。
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