東京看護学セミナー・第8回公開セミナーから・2
看護と安全性―離床直後の患者の死をめぐって
荒木 久恵
1
1東京看護学セミナー・虎の門病院
pp.1488-1497
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916497
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この事故が起きたのは,昨年の7月のことであった.病棟自体が重症を多くかかえ,看護婦の人事もからんでゴタゴタしていたということもあるが,事故がおきたことによるショックは,看護婦の立場できわめて大きかった.
その事故が起きたとき,いちばん最初に頭にうかんだのは,その責任が誰にあるかということであった.そこで事故の翌日,病棟でミーティングをして,そのときのほんの小さなメモから,このことはもっと追求していかなければならないと感じた.
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