特集 術前・術後管理 '91
E.術後全身的管理
術直後の高血圧
嶋田 一郎
1
1小倉記念病院心臓血管外科
pp.106-108
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900580
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■問題点の解説■
術前より血圧の高い症例はもとより,術前血圧が正常の症例でもしばしば術直後,血圧の上昇を認める.この血圧の上昇には,術直後特有の血圧上昇の要因が関与しており,術前高血圧がなければ,多くはこれらの要因を取り除くことにより降圧剤を使用することなく血圧を至適にコントロール可能である.また,高血圧患者でも,高度の高血圧が持続すると重篤な合併症を来す可能性があり,緊急の降圧を要することもあるが,通常,一般的な治療に加えてそれなりの降圧治療を行えば十分対応できる.ここでは,術直後の高血圧に対してその評価および治療の基本的な考え方について述べる.
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