ベッドサイドの看護
呼吸困難を訴える患者への援助—気管支喘息で悩む末期癌患者の場合
小貫 歌子
1
1国立水戸病院
pp.1154-1157
発行日 1972年9月1日
Published Date 1972/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916430
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
世界をあげて癌と戦っている今日,私ども外科病棟においては術後の再発で入院してくる患者が増えて来た.
腹部膨満感・食欲不振・体重減少,あるいは全身倦怠感などがおもな自覚症である.再入院でも当初は病院であるという精神的な安定から,家庭と同様の摂食量であって何ら訴えはない.しかし病気の進行とともに不安がつのり,ちょっとした感情の動揺でも呼吸困難を訴えることがある.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.