特集 患者の死と看護
座談会 死にゆく患者の看護
田中 千鶴見
1
,
河野 博臣
2
,
福嶋 千恵子
3
,
吉岡 康栄
4
1兵庫県立病院ガンセンター病棟
2神戸・河野胃腸科外科院
3淀川キリスト教病院手術室
4兵庫県立精神衛生センター
pp.714-727
発行日 1972年6月1日
Published Date 1972/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916344
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死そのものよりも‘死に到着する過程’が問題
本誌 まず,死についてどう考えるか,ということから話し合っていただけますか.
田中 死を一般的に論ずることはできません.死というのは,その人個人に属するものであって,その人の死を知るというか,理解することは,死に向かっている人の生きている姿に接することだと思うんです.だから,死とはこうですとはとても言えませんが,その時にどうありたいかという基本的な姿勢については言えると思います.
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