連載 死にゆく患者と、どう話すか─國頭先生の日赤看護大ゼミ講義録[1]【新連載】
死にゆく患者と話す方法
國頭 英夫
1
1日本赤十字社医療センター化学療法科
pp.97-105
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200015
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まずは自己紹介、そして医療における“コミュニケーション”
こんにちは、國頭英夫です。
私は日本赤十字社医療センターで化学療法という、進行癌の治療を専門とする医者です。癌の治療は進歩し、その予後は良くなりましたが、それでも、私が扱う患者さんは、ほぼ必ず癌で亡くなります。患者さんはみんな、治らずとも、いずれ死んでしまうとしても、不安と闘いながら生活されています。また癌でなくても、入院患者さんの多くは重症で、そのまま死んでしまうことも多いのです。そういう「死んでいく」患者さんといかに向き合い、どうやって少しでもベターな「ライフ」(生活・生命・人生)を過ごしてもらえるようにするか、というのが我々の使命です。
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