第18回医学書院看護学セミナー講演録
医療過誤と看護婦の立場
井上 正治
1
1九州大学
pp.58-66
発行日 1971年9月1日
Published Date 1971/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916124
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きょうは,特に最近強く問題になっている「医の倫理」といわれるものは,いったいなんなのかということを,医学者でない,いわば医療についてはしろうとである私が,ひとりの思想家として,何をその中で考えているかということをお話し申し上げ,それによってみなさん自身の頭で,看護婦はどのようでなくてはならないかというむずかしい問題を,お考えいただきたいと思うのであります。
私はもともと法律における過失が専門ですか,專門の話はべつにする機会もありますし,また過失について少しでもわかっていただくには,一度千葉の裁判を傍聴にいらしていただけば,私が自分の専門をかけて,何をあの中で主張しようとしているか,おわかりいただけると思います。
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