特集 九州レポート
6 話し合い 理想と現実のギャップに悩む—宮崎県立高等看護学院の場合
pp.32-35
発行日 1971年3月1日
Published Date 1971/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915953
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宮崎県立高等看護学院を訪れる。この学院は,旧2年制産婆学校から新制度にひきつがれた長い歴史を持っている。現在,1学年30名定員で,宮崎県ではこのほかに高看学院はあとひとつだけ,県下のよりすぐった学生を集め,かなり質の高い教育を行なっているように見受けられた。
11月はシーズンなのであろう,宮崎駅をおりると,フェニックスの並木を背景にどこを向いても新婚さんばかり。いかにも温和な気候と明媚な風光を誇る土地らしい。たぶんにそうした風土のせいか,ここの学生たちの生活は,都会と違って,実にオットリとした感じだ。それだけに,刺激を求めて土地を離れようとする希望もまた多いという。3年生が中心に取材に協力してくれたせいもあって,新カリキュラムと臨床現場との関わりなどになるといきおい話も真剣味を帯びた。九州南端の学生たちの生活と意見をお届けしよう。
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