ルポルタージュ・健康探検
子どもは小さいおとなじゃない—先天奇形・小児ガン・自閉症の医療
平沢 正夫
pp.37-41
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915877
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東京・墨田区の賛育会病院の小児外科には,生後数日の新生児がよく運びこまれてくる。いずれも一瞬を争う急患である。先天性腸閉鎖などの内臓奇形の患者が多いのだ。
「チアノーゼ,腹部膨満,嘔吐,呼吸困難など,それとわかる異常の兆候があるのに,それがわからないことがよくあるのです」小児外科医長の長島金二博士は,新生児の先天的な病気に対する医学の立ちおくれを指摘する。
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