特別寄稿
ほんやく—火傷患者に対する熟練した看護
Mrs. Minckley
,
藤本 佳代子
1,2
1神戸大学医学部
2高階心臓病クリニック
pp.45-49
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915879
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火傷患者集中看護病棟(I. C. B.)や完備した滅菌衣類は,医師や看護婦,管理者,それに建築家の協力によって,特に重症の火傷患者専門の治療を可能にするために努力された結果を示すものです。疾患別に,看護を中央に集中する傾向,たとえば心臓病ユニットや呼吸器疾患ユニットなどは,病院における看護をより専門的にしているようです。
セント・フランシス記念病院のBothin火傷ユニットは最高10名の患者を収容できるようにつくられていますが,場合によってはもっと収容することもできます。この人数の制限されている事情から,正常な環境のもとにおいて,患者を過剰に収容することは無理であるとスタッフは考えています。このような考えからナースは「もし予定以上の患者が入院した場合どうしよう」というような不安がまったくありません。正常に見られる不安定な患者の増減は,普通,ほとんどの一般病棟に見られるもので,ナースは,患者のニードをみたすため十分なスタッフがあるかどうか絶対に安心できません。
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