続MSWの目
泥沼からはいあがったK一家
中島 さつき
pp.64
発行日 1970年10月1日
Published Date 1970/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915054
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湿気の多い埋立地のその先には東京湾がみえるが,いつもごみごみとしたバタヤ部落,そのなかにもうごめいて生きていく人間の暮らしがあった。
夫29歳,妻28歳,T子3歳のK一家にも,T子の湿性肋膜炎と両側股脱の受療のため,保健婦をとおしてMSWが訪問するようになった。生活苦と夫婦不和の問題はすぐどうこうできることではないが、2人の訴えをそれぞれよくきいてあげることで,相談してくれる人ができたという精神的安定感ができたようである。
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