臨床実習サブノート 臨床実習における私の工夫・8
片麻痺の評価から治療へ—泥沼から脱出するために,私ならこうする
佐藤 房郎
1
Fusao Sato
1
1東北大学病院
pp.1051-1059
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200042
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姿勢や動作に関連づける評価の進め方
前稿では,学生が評価で最もスタックしやすい統合と解釈に焦点を絞り,システム理論を応用した評価項目のまとめ方について提案してみた.今回は,動作と関連づける評価の具体的な進め方,そして工夫について述べることにする.学生が評価結果を解釈して治療に生かしきれないのは,評価の進め方にも問題がある.評価で陥りやすい問題と解決方法を整理すると表のようになる.そこからは,動作につながる評価のポイントがみえてくる.
それでは,はじめに姿勢制御の背景になる筋緊張を取り上げ,バランス,運動機能,知覚,認知,そして学生が最も苦労する動作分析の視点を提示してみたい.
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