特別講座
オートクレーブ滅菌の原理と技法 その1
藤岡 一郎
1
1日本病院設備協会
pp.100-106
発行日 1970年9月1日
Published Date 1970/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915023
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はじめに
感染から患者を守るために,病院ではオートクレーブ(加圧蒸気滅菌装置)を用いて,器具や材料が盛んに滅菌されています(図1)。この方法を活用すると,多量の物品を,確実かつ経済的に滅菌できるからです。
しかし,「オートクレーブを使っていさえすれば滅菌が完全に行なわれているはず」という過信は禁物です。中央滅菌材料室を担当する責任者のなかには,「毎日滅菌している多数の物品の中に,滅菌の不完全なものが混っていないだろうか?と深刻に疑いだすと,不眠症になることがある」と洩らす人もいます。
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