Medical Topics
白色便下痢症,他
T.O
pp.100-101
発行日 1970年2月1日
Published Date 1970/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914784
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白色便下痢症が出没する季節となりました。本症は毎年初冬の候になると出現し,名称のとおり白色の下痢便を呈する疾患であり,おもに1年前後の乳幼児をおかします。
本症の特徴は,嘔吐と頑固な白色の下痢が続くことであり,このために患児は水分と電解質を失い,高度の脱水症におちいります。そこで,治療として補液が一番大切です。そして,この場合の脱水は低張性脱水症ですので,夏季の号にのべた高溶質症候群(この場合は高張性脱水症)と異なり,水分と一緒に電解質も補充する必要があります。
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