Medical Topics
小児肥満症について,他
T.O
pp.92-93
発行日 1969年10月1日
Published Date 1969/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914652
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先に「大気汚染と喘息」ということについて述べたが喘息と同様に新聞,テレビなどのマスコミで取りあげられ,一般社会からも関心が払われているものに小児の肥満症がある。肥満症は,喘息と同じく文明病の一つであり,戦中戦後の食糧事情の悪かった時には,小児のみならず成人にもまったく見られなかった。しかし,経済成長に伴い,食生活が豊かになるに従って肥満症は増加してくるものである。
さて,肥満症とは,身体の脂肪組織が過剰に蓄積している状態であり,体脂肪含有率を測定すれば,肥満症であるかどうか判定することができる。しかし,このようなことは臨床的には不可能である。そこで,肥満の程度を判定する方法として,いろいろの判定法が考案されているが,一般に肥満度【(実測体重-理想体重)/理想体重×100%】が用いられ,+20%以上を肥満としている。
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