東西南北
健康
小塩 完次
1
,
江戸 久雄
2
,
国府方 謙三
3
,
柳川 英麿
4
1日本禁酒同盟
2船橋ヘルスセンター企画宣伝部
3第一生命保険相互会社
4NHKラジオ・テレビ体操担当
pp.9
発行日 1969年11月1日
Published Date 1969/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914665
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健・倹・謙が,恩師松浦有志太郎博士(京都大学病院皮膚科部長)の健康スローガンであった。つつましやかな生活,へりくだった生活,それが健康への道,と教えられた。禁酒・禁煙・玄米・菜食・少食・粗食が“松浦式安価生活法”の六則と称され,安い生活ほど良い生活であり,高価な生活ほど不安定であり危険だ,というのだから,高物価時代への福音といえよう。「精製品の劣勢」を警告され,つとめて人工を加えないもの,元のままのものを食するようにと勧められた。玄米なら,お米の元のままということにもなろう。“粗食”といえば,ひと聞きがよくないが,“素なるもの”を食するの意。それがうまく通じなくて,選挙区民の不評判を買い,「投票数が減りましたよ」と,運動員諸君から残念がられたことがある。にわか弟子の私が,まんまと,しくじった選挙失敗戦のひとこまである。
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