特集 不足対策への動き
レポート
潜在看護力開発・その実状と問題点—神奈川県における潜在看護婦の開発と実態/潜在看護婦講習会を省みて/短い勤務時間で保育所を
大谷 昌美
1
,
前谷 キミ
2
,
郷力 教固
3
1神奈川県看護係
2香川県厚生部医務課
3広島県衛生部医務課看護係
pp.22-33
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914597
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はじめに
過密・過疎化は,戦後の急激な経済成長のひずみであり,工業国日本の宿命的現象であるといわれるが,毎日私が利用する国鉄横須賀線戸塚駅は,横浜駅と大船駅の中間にある駅で,12,3年前までは田んぼの中の,小さな田舎の駅にすぎなかった。
それがここ7,8年,急激に乗降客が膨張しはじめ,毎年1万人平均で増え続け,その速度は今もって衰えないという。3年がかりで駅舎が完成し,やっと恐怖に近いラッシュアワーの混雑から解放された。朝夕の人の波は一体こんな小都市のどこにこれだけの人が住んでいるのかと,不思議に思うことさえある。
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