今月の考察 園田厚生行政
高打率の成長株
石垣 純二
pp.49-51
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914154
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
この高打率をみよ
戦後20余年いったい何人の厚生大臣が生れたものやら,故吉田首相みたいに大臣製造を趣味とするようなオカシナな自民党総裁が現われたりしてとても宙で数えられないくらい,朝に一相を迎え夕に一相を迎えるといったていたらくであった。
なかには「わたしはもっと有力な省の大臣に擬せられておったのですが,派閥の都合でナントカ君にその席をゆずり厚生省に廻りましたようなわけで」と就任挨拶でしゃあしゃあと喋って省員たちを苦笑させたバカ正直な人もあった。かと思うと夜学に通っている給仕諸君でさえ思わず失笑したようなお脳の弱い就任挨拶ぶりの人もあった。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.