特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅳ.検体搬送システム
2. 導入のフィロソフィ
1)(株)エスアールエル
尾形 哲郎
1
,
西野 進
2
Tetsuro OGATA
1
,
Susumu NISHINO
2
1(株)エスアールエル八王子ラボラトリー検査統括部
2(株)エスアールエル八王子ラボラトリー業務部
pp.137-140
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901752
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
臨床検査においてロボティクスを広義にとらえた場合,一般的に自動化,システム化と称し,検査室の即時体制作り,運営面の合理化,さらには精度管理の強化など,さまざまな側面をもって推進されてきた.それにより,検査分析技術の高度化および検査機器の発達などをもたらし,臨床検査への信頼性はますます高まった.
これらの背景のもと,検査室合理化の一環として,特殊検査を中心に検査センターへの外注化が進められ,その受け皿として,民間検査センターによるラボの拡大が進み,大規模受託検査センターが現れ,今日に至っている.当社は高度化する臨床検査における特殊分野の専門検査センターとして1970年(昭和45年)に設立され,現在約3,000施設の全国医療機関から毎日平均7万検体,13万5千テストの検体検査を受託している.受託項目は約2,200に及び検体数,項目数とも増加傾向にある.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.