特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅳ.検体搬送システム
1. 開発のフィロソフィ
6)(株)ニッテク
若竹 孝一
1
Koichi WAKATAKE
1
1(株)ニッテク
pp.128-132
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901750
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はじめに
今を去ること10年ほど前,展示会などで,さまざまな臨床自動検査装置を見ながら,同一検体の依頼項目を,別々に検査するすべての検査装置が1つの"箱"の中に凝集し,検査員が全員その箱の外に出ることになれば,検査作業が著しく簡易化されることはもとより,購入設備費が安く,場所も取らず,ひょっとすると検査室が"自動検査販売機"のようなものになるのでは,と思ったものである.
仮にこれが実現すると,患者は"自動検査販売機"で,検査料を先払いして検査を受け,検査結果を患者自身が受け取る.そうすることにより,目的の病(医)院では,本検査以外の検査を受けるだけでよく,検査結果に基づいて直ちに治療を受けられるし,また検査日の数日内の転院であれば,検査結果を持っているので,同じ検査を受けなくて済み,結果的に,同一検査のむだが減り,医療費が抑制される.
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