グラビヤ
恵まれたチェコの助産事情
pp.2-5
発行日 1964年6月1日
Published Date 1964/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202763
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
チェコスロバキアでは保健施設の発達にともなって、看護婦の需要が高まっている。すでに1959年以来、76の4年制看護学校が開設されており、常時15000人の学生が出席している。
チェコスロバキアの首都、プラハ市の第3産婦人科病院では、次代を背負う子どもたちを恵まれた環境の中で誕生させ、子どもを産む母親たちには十分な看護と慰安を与えるよう配慮している。ここでは無痛分娩も行なわれており、産婦は、看護婦や助産婦、それに実習生たちの行届いた世話を受け、美容体操の指導も受けている。戦前、チェコスロバキアでは、4才未満の幼児の死亡率は1000人中5人だったが、現在では1000人中1人に減っている。そして出産前後の母と子の分娩育児費はすべて無料となっている。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.