グラビヤ
チームを組む人ぴと・5—ハウス・キーパー
pp.18-19
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913865
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ハウス・キーピングが独立の専門職域と考えられるようになったのはごく最近のことである。医療の近代化が、必然的に建造物の巨大化、諸設備の高度化を促した結果として、その環境整備業務も、病院という特殊性を考えた場合、患者処遇の向上という観点もさることながら、院内感染の防止といった医療の重大問題にまで関わるものとしてその専門化が叫ばれるようになった。業務内容の多くは本来看護の担当業務から独立、分離していったものとして、関係深い。病室内の清掃などでは、キーパーのモットーは、静かに、ほこりをたてず、患者が安心した状態で業務を遂行することだという。こうした患者への心づかいは、看護の基本精神と変わらない。また、そうした細やかさを要するところから、女性が望まれ、実際家庭の主婦なども多いようであるしかし即席ではなかなか勤まらぬ仕事で、ここでも経験10年以上のヴェテランばかり、若手の少ない職場である。
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