特集 高知県の公衆衛生活動
ハウス病などの対策
伊野 等
1
1高知県予防課
pp.697-699
発行日 1972年11月15日
Published Date 1972/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204574
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近年日本各地で野菜のビニールハウスによる栽培が冬から春にかけての端境期をねらって行なわれている.しかし栽培管理に当たる農民は,生産に主力が注がれるあまり,健康についてはややもすると疎かにする感があった.しかし健康を害する者がみられるようになり「いわゆるハウス病」として関係農民に不安を与えるようになってきたわけである.
本県でもこのハウス病の発生要因に対処するため,調査を徳島大学医学部白井伊三郎教授に依頼し,1967〜68年3回にわたり県下で最も先進地であり,しかも有数のハウス地帯である県東部の安芸郡安田町で農家の健康状態を調査した結果,大要次のような結果が判明した.
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