グラビヤ
すがお—患者からも“叙勲”を受けた婦長紺野てうさん
pp.20
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913866
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さきの叙勲の折、いっぺんに2つも勲章をもい、感激で胸がいっぱいと、まぶたをうるませている婦長さんがいる。東京医科歯科大付属病院第2病棟に勤務する紺野てうさん(60才)がその人。「定期便のおばちゃんが勲章をもらう?よし、それじゃあ、われわれも勲章を贈ろうじゃないか」衆議一決した。タマゴに紺野さんの似顔絵をかき、金色のテープにさげた“タマゴ勲章”、それに小学校1年生の坊やがかいた賞状、患者たちがカンパの真珠のブローチなどが病室を式場に授賞された。勲6等瑞宝章受章よりも、愛の贈り物は嬉しかったにちがいない。めがねをとおして嬉し涙が光っていた。
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