Nursing Study
患者の手術衣の工夫
原田 イズモ
1
1国立国府台病院手術室
pp.64-65
発行日 1961年8月15日
Published Date 1961/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911462
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患者が身につける手術衣は,それこそ毎日なんべんとなく使われるものでありながら,あんがいその改善と工夫がおろそかにされている。ここでは国立国府台病院手術室婦長の原田イズモさんが,長い間いろいろ苦心された結果,従前のものとは比較にならないほど,使いやすく合理的な手術衣を完成されたので,その作り方と使用方法について,ご紹介することにした。
〔作り方〕用布は90c幅,長さ235c,洗たくのきく綿布がいい。四角布と違つた刺激の少ない色,たとえば水色系統のものがよいと思います。柄ものならば,割合に大柄のものを選ぶこと。写真や図のように,後身頃を思いきり広くとり,紐の結び目が背部に当たらないようにし,丈は膝関節部より10〜15C下までとして短く,ネックは頭部手術の場合,着用したままできるように広く開け,袖は血圧測定時マンシュッテが巻きやすいようにと思つて,袖なしにしました。
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