看護の視点 総合看護への認識と出発
看護はひとつ—総合看護をのぞむ声
井上 澄恵
1
1前新川病院
pp.22-24
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913772
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看護は一つ,とは
「看護は一つ,手をつなごう」ということばは昭和40年度日本看護協会総会において採択されたスローガンであります。それは,協会員が数年来一層キャンペーンを展開し,研究を重ね,政府に対し要望し続けてきたところの「看護制度改正」の中心である総合看護教育制度の理想の実現を期待するものであるとともに,協会組織の確立を期するものであると考えられます。
現在の法律の下においては,保健婦,助産婦,看護婦(准看護婦を含む)の3職種の名称の下にそれぞれ公衆衛生看護,助産看護,臨床看護の分野を分担して働いているが,その行なう看護業務の目的とするところは一つである。すなわち,日本看護協会が,「保健婦助産婦看護婦法の抜本的改正に関する要望書」の趣旨に明示してあるように,看護は国民へのサービスであり,その教育は総合的に一元化されるべきものであるという考えが基本となっているスローガンであるといえましょう。
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