看護の視点 総合看護への認識と出発
パネルディスカッション 総合看護のありかた—結核事例を中心して
橋本 善彦
1
,
原 ろく
2
,
有賀 ハツ
3
,
野原 静江
3
,
楠野 眸
4
,
粕谷 典
5
,
菊間 八重子
6
,
岩崎 竜郎
7
,
中川 喜幹
8
1神奈川県衛生部医務課
2清瀬小児病院
3府中小児病院
4神田保健所
5板橋西保健所
6目黒保健所
7結核予防会結核研究所
8東京都衛生局予防部予防課
pp.25-30
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913773
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橋本 最初にオリエンテーションをしたい。パネルディスカッションはシンポジュームとは違う。シンポジュームとは登場される1人1人が権威ある講師として,一応学問的な結論を持って登場されるのである。パネルディスカッションにおけるメンバーは平等の責任を持ち,全体の話し合いの中から結論を出そうというもので,その議論の間にいろいろと問題も出てくると思うので,助言者の助言をいただくものである。最初の間はパネル・メンバーによって話し合い,その後助言者の助言をいただき,さらに会場の皆様がこの雰囲気の中に入り議論に加わって,パネル・ディスカッションは成立するものである。
つぎに内容について注文したいが,この与えられた2時間で素晴らしい内容と成果を期待するのはむずかしいということである。この会の準備はすでに6カ月以上の日時を要し,つづけられてきたのであるが,このディスカッションを今後も保健所,病院あるいはその他でつづけられる研究の1時点を公開の形でもったものとしてとらえてほしい,またこの内容はそれ自体非常にむずかしい問題であるということを承知していてほしい。オリエンテーションはこの位で最初に清瀬小児病院の原さん。
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